アイデアに詰まったら、引き出しを増やすより「掛け算」せよ
「何か面白いことやりたい」
「発信に“ネタ”がない」
「企画を考えたいけど、いい案が浮かばない…」
そう悩んでいる人は少なくないはずです。
でも実は、アイデアとは**“何もないところ”から生まれるものではありません**。
アイデアの正体は、「既存の要素の新しい組み合わせ」。
つまり、**「何か × 何か」**で考えるクセをつけることで、無限の発想が可能になるのです。
組み合わせ思考とは?|創造性の本質は「編集」にある
心理学者ジェームズ・W・ヤングは、著書『アイデアのつくり方』でこう言いました。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせにすぎない」
これは、広告や商品開発、SNS発信、ビジネス、すべてに共通する真理です。
- カフェ×コインランドリー=chocoZAPカフェのような複合空間
- スポーツ×英語=英会話×サッカースクール
- 筋トレ×育児=パパ向け抱っこ筋トレアカウント
つまり、発想とは“ひらめき”ではなく、編集力や掛け算の練習なのです。
「何か×何か」の例|ジャンルをまたぐから面白い!
組み合わせ例 | アイデア化 |
---|---|
漫画 × 哲学 | 「漫画で読む哲学入門」コンテンツ |
公園 × 書店 | 外で本を読める移動型図書カフェ |
家事 × ゲーム | 家事ポイントで報酬がもらえるアプリ |
映画 × 副業 | 映画を分析してライティング副業に活かす |
ペット × IoT | 留守番中のペットを監視&ケアするアプリ |
このように、“掛け合わせ”は異なる価値観やニーズを融合させることで新たな需要を生み出します。
組み合わせ力を高める3ステップ
ステップ①|まず「好きなもの」「詳しいもの」を出す
紙やアプリで構いません。
次の3カテゴリを“5〜10個ずつ”書き出してみましょう。
- 自分の好きなこと
- 得意なこと・知識があること
- 興味あるけど未経験なこと
ステップ②|“全く別ジャンル”のキーワードと掛ける
おすすめは、以下のようなカテゴリ:
- テクノロジー(AI、IoT、SNS)
- ライフスタイル(育児、介護、副業、移住)
- 文化・歴史・サブカル
- 社会課題(環境、ジェンダー、地方創生)
掛け合わせることで、「一見関係なさそう」が価値のズレ=面白さになります。
ステップ③|実験と発信を繰り返す
思いついた組み合わせは、SNSやブログで実験的に発信してみましょう。
例:
- 「AI×読書」=ChatGPTに読書感想を書かせて検証
- 「昭和歌謡×リール」=若者に昭和を再編集して届ける
- 「筋トレ×Excel」=スプレッドシートでトレーニング管理
最初は“しょうもない”ほどちょうどいい。
大切なのは、編集しながら世の中とつながる感覚です。
「面白い人」は、組み合わせがうまい人
- 映画×経済を語るYouTuber
- 料理×ストーリーで惹きつけるインスタグラマー
- サウナ×ビジネスパーソン向けコーチング
共通しているのは、“自分の視点”を掛け算して他にない切り口を生み出していること。
**差別化=オリジナルではなく、“意外なつなぎ方”**にあるのです。
組み合わせのヒントになる「発想カード」
以下のワードを見て、ランダムに2つ選んで「掛け合わせ」てみてください:
- 火星
- 神社
- 電気
- 昼寝
- ボイスメモ
- 5歳児
- 寿司
- クレーム
- ピアノ
- 整理整頓
- オタク
- AI
「AI × 寿司」→ AIが寿司ネタをシャリに自動分類する機械?
「クレーム × 昼寝」→ 怒りを“睡眠で鎮める”接客マニュアル?
→ 発想は自由!正解も間違いもありません。
まとめ|あなたの「好き × 世の中のニーズ」が最強の組み合わせ
「良いアイデアが出ない」と悩んでいるとき、
必要なのは“新しいもの”ではなく、視点を変えることです。
- すでにある要素を組み替える
- 全く別ジャンルを重ねる
- 自分の経験や興味を“掛け算”する
それだけで、あなたにしか出せないアイデアが形になっていきます。
“何を持っているか”よりも、“どう組み合わせるか”が武器になる時代。
あなたは今日、何と何を掛け合わせますか?
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