2025年4月18日、『それSnow Manにやらせて下さい』5周年スペシャルとして放送された「9人ダンス日本一決定戦」は、まさに感動と興奮の連続だった。Snow Manの3連覇がかかる中、芸能界・プロ・学生から最強の5チームが集結。ダンスへの情熱、チームの絆、そして限界を超える表現力が火花を散らした本大会の全貌を、徹底的に掘り下げていこう。
大会概要と審査基準
放送はTBS系列で19時から22時までの3時間特番。今回は以下の5チームが参戦:
- Snow Man(2連覇中の王者)
- ダンス最強芸能人チーム(TAKAHIROプロデュース)
- LDHダンス選抜チーム(NAOTO率いる混合チーム)
- kirameki☆glitter(ジュニア世界一チーム)
- 帝塚山学院高等学校(高校ダンス部全国大会2連覇)
審査は「ビジュアル」「構成」「エンターテインメント」「テクニック」「スペシャリティー」の5項目に基づき、プロのダンサーや著名人によって厳正に行われた。これらの要素は単なるテクニックの競い合いではなく、いかにしてチーム全体の魅力を最大限に発揮するかという総合芸術の競演である。
各チームの魅力と背景
Snow Man:王者のプライドと進化
2連覇中のSnow Manは、超多忙なスケジュールの中でも練習を重ね、王者の風格を見せつけた。リーダー岩本照の「Snow Manとして踊っている時間が一番好き」という言葉には、グループとしての誇りと覚悟がにじむ。9人のシンクロ率と構成力は圧巻。細部にまでこだわったパフォーマンスは、もはや芸術の域だった。
特に注目を集めたのは、ダンスナンバーに込められた“物語性”。一糸乱れぬ動きの中に、それぞれの個性が表現され、観客の心を自然と物語へ引き込んだ。Snow Manの魅力は、単なるダンスの技術を超えた“総合エンターテインメント力”にあると言っても過言ではない。
ダンス最強芸能人チーム:豪華メンバーの即興力
TAKAHIROのもとに集まったのは、伊原六花、板野友美、佐々木彩夏、花村想太など、ジャンルを超えた実力派たち。FISHBOYの負傷というアクシデントにも関わらず、TAKAHIROが自ら代打出演。プロとしての底力を感じさせる舞台だった。芸能界ならではの表現の多様性と演出力は、観る者の心を掴んで離さなかった。
即興的な表現の中にも一貫したテーマ性があり、見る者の想像力をかき立てる構成だった。舞台演出と映像効果を活用し、3次元的に構成された舞台は、テレビの枠を超えた芸術作品のようだった。
LDHダンス選抜チーム:パッションと統一美の融合
NAOTOを中心に、GENERATIONSやTHE RAMPAGEなどLDH所属アーティストから精鋭を集めたこのチーム。初の男女混合チームという構成で、ダイナミズムと繊細さが見事に融合。LDHならではの爆発的なエネルギーと、プロの高い完成度が観客を魅了した。
彼らのパフォーマンスは、見る人に“生きる力”を与えるようなインパクトがあった。振り付けの中には、LDHらしい“ストリート×クラシカル”のハイブリッドな要素が含まれ、まるでミュージカルのような世界観を生み出していた。
kirameki☆glitter:リベンジに燃える天才キッズ
前回1点差で敗れた悔しさを胸に、再びこの舞台に立った世界チャンピオンチーム。中学生を含む若き才能たちが、信じられない完成度のダンスを披露。オーディションで選ばれた9人の息の合ったパフォーマンスには、リベンジへの執念と未来への可能性が詰まっていた。
彼らの最大の武器は、“若さ”と“柔軟性”。その場の空気を吸収して、臨機応変に感情を表現できる技術力は、大人顔負けだった。ジュニアとは思えぬ表情の演技力、音楽との一体感も見事で、観る者の涙腺を刺激した。
帝塚山学院高等学校:青春の結晶
全国大会2連覇の高校ダンス部が挑む最後の舞台。卒業を控える3年生が中心となり、38人から選ばれた精鋭9人が見せたパフォーマンスには、青春のすべてが詰まっていた。学生ならではの純粋な表現力とチームワークが、視聴者の胸を打った。
彼らの踊りはまるで「卒業式」のような感動を呼び起こすストーリー構成で、チーム全員が一つの“感情の旅”を共有しているかのようだった。限られた時間の中で練り上げられたその世界観は、まさに青春の美しさそのものだった。
スタジオゲストと大会の雰囲気
木村佳乃、鈴木亮平、そしてTAKAHIROがスタジオゲストとして出演。各パフォーマンスの後にはリアルなコメントが飛び交い、熱気あふれるスタジオの雰囲気が画面越しにも伝わってきた。Snow Manの努力に涙ぐむ木村佳乃、kirameki☆glitterの成長に感動する鈴木亮平など、ゲストの反応もまた大会の見どころの一つとなった。
また、視聴者との連携もリアルタイムで展開され、ハッシュタグ「#9人ダンス日本一」がX(旧Twitter)でトレンド入り。視聴者のリアルな感想が番組とシームレスにつながる、まさに“今”を感じさせる仕掛けだった。
優勝チームの発表とその後
最後に優勝を手にしたのは──Snow Man。接戦を制し、見事3連覇を達成した。演出、構成、完成度すべてにおいて一段上をいくクオリティだった。優勝直後のメンバーたちの涙と笑顔が、その努力の重みを物語っていた。
岩本照は「全員で勝てたことが嬉しい。これからも挑戦をやめない」とコメント。ファンだけでなく、多くの視聴者の胸に響いた瞬間だった。
番組終了後、SNSでは「感動した」「鳥肌が立った」「全チームすごすぎる!」という声が多数。特に若年層を中心に「ダンスを始めたくなった」「チームっていいな」といったポジティブな影響も広がっており、まさに番組の力を感じさせる結果となった。
今後への期待とまとめ
今回の「9人ダンス日本一決定戦」は、ダンスの力、仲間の絆、限界を超える挑戦といったテーマが詰まった、記憶に残る大会だった。エンターテインメントとしてだけでなく、多くの人に勇気と希望を与えたこの特番は、今後も継続してほしいという声が多く寄せられている。
ダンスが好きな人はもちろん、これまであまり興味がなかった人にも刺さる、そんな特別な夜だった。「努力は裏切らない」「仲間がいるから頑張れる」──そんなメッセージが、全国の視聴者の心に届いたことだろう。
そして何よりも、9人というフォーメーションの中で最大限に広がる創造性と表現の可能性に、今後のダンス界の未来が感じられる一夜だった。
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