SNS、タスク、対人関係——頭の中が常にフル回転。誰かの言葉に反応し、何かに追われ、自分を見失いそうな毎日。そんなある日、私は何の目的もなく「公園のベンチに10分座ってみる」ということをしてみました。
結果は、予想外でした。
大げさかもしれませんが、たった10分間で「自分に戻る」感覚を取り戻せたのです。 本記事では、誰にでもできるこのシンプルなリフレッシュ法を体験談とともにご紹介します。
なぜ“たった10分”が効いたのか?
私たちの脳は、1秒ごとに膨大な量の情報を処理しています。 現代人は、スマホ・通知・会話・タスク管理と四六時中「反応する」ことに追われています。
そんな中で、公園のベンチにただ座る10分間は、“外の刺激を遮断する行為”になります。
脳科学的にも証明されたリフレッシュ効果
- デフォルト・モード・ネットワーク(DMN):脳がぼーっとしている時に働くネットワーク。創造性や感情の整理に関わる。
- 副交感神経優位:自然音や静寂の中ではリラックス神経が働き、心拍数・呼吸・血圧が整いやすくなる。
つまり、「ただ何もしない」という行為こそが、心身のリセットに必要なのです。
実践レポ|公園のベンチにただ10分座ってみた結果
平日の午後、近所の大きな公園へ。スマホはポケットにしまい、時計も見ずに、ただベンチに腰を下ろします。
最初の3分は、なんとなくソワソワしました。 「周りの人から変に見られないかな?」「時間がもったいないかも…」そんな思考が勝手に浮かびます。
けれど、5分経過した頃から——ふっと、思考のスイッチが切れました。
鳥のさえずり、風の音、木漏れ日、ゆっくり歩く人々…
「何もしないで、ただそこに在る」 その時間が、自分の中に静けさを取り戻していきました。
座って気づいた「本当に疲れていたのは〇〇」
ベンチでの10分間を終えた後、私ははっきりと気づきました。
疲れていたのは、身体ではなかった。
本当に疲れていたのは——思考の暴走だったのです。
- 「ちゃんとしなきゃ」
- 「もっと効率的にやらなきゃ」
- 「あの人にどう思われただろう」
…こんな“無意識の思考ノイズ”に、自分のエネルギーが常に削られていたのだと気づきました。
ベンチで10分間だけ“何者でもない私”になれたことで、その重荷から解放されたのです。
こんな人にこそ効く、ベンチ10分習慣
この体験を経て、「この10分間は、現代を生きる誰にでも必要なのでは」と感じました。
以下のような方には、特におすすめです:
- 常に考え事をしている人
- SNSや仕事で“切り替え”ができない人
- 寝る前に思考が止まらない人
- 誰かの言葉にいつまでも囚われがちな人
10分間だけ、自分を“解放”してあげる習慣。それだけで、内側の静けさは確実に変わっていきます。
公園ベンチ瞑想の始め方【初心者でもできるコツ】
▷ ベストな時間帯:午前 or 夕方の光が柔らかい時間
朝は心を整える前の静けさを味わえ、夕方は感情の揺らぎを落ち着ける効果があります。
▷ 持ち物は「何もいらない」
スマホは鞄の奥へ。 視覚、聴覚、呼吸に意識を向けましょう。
▷ 無理に“考えない”ようにしなくていい
考えてしまっても構いません。
でもその“考え”を、手放すようにただ観察します。
「いま、何を考えてたっけ?」と問いかけるだけでOK。
私が週2回この習慣を続けてみて感じた変化
1. 思考が整理されるスピードが上がった
ごちゃごちゃしたまま動くよりも、一度止まることで優先順位が見え、無駄が減りました。
2. ネガティブな感情が持ち越されなくなった
人間関係のストレスを「その場で整理」できるように。 帰宅後にぐるぐる考え続けることがなくなりました。
3. 自分の“本音”に気づくようになった
ただ座っているだけなのに、「私、本当は無理してたな」とか、「このままでいいのかな」といった深い気づきが自然とやってきます。
まとめ:忙しい現代人にこそ必要なのは「余白の10分」
私たちは、“何かをすること”ばかりを優先して生きています。
でも本当に必要なのは、「何もしない時間」で自分を取り戻すことではないでしょうか?
- 10分間、外に出る
- 自然の中で、スマホも手放す
- 頭の中を空っぽにする
それだけで、感情は整い、行動は変わり、人生の流れまで変わり始めます。
今日も頑張ったあなたへ。 ぜひ一度、近くの公園でベンチに座ってみてください。
10分後には、少し軽くなったあなたがいるかもしれません。
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